文学のこみち

観光・見学 尾道

千光寺と公園の歴史


千光寺本堂

 千光寺は806年に空海によって創建されたと伝えられています。尾道港を一望する大宝山の中腹にあり、古くから観光地として、多くの人が訪れてきました。1894年、当時の千光寺の住職がお寺の周辺に共楽園と呼ばれる遊園地を作りました。山を利用した1,347坪もある公園で、池が作られ、桜をはじめとした花樹が植えられ、大勢の人でにぎわいました。共楽園は1903年に尾道市に寄付され、名称も千光寺公園になりました。現在でも尾道を代表する観光スポットになっています。

尾道にゆかりのある作家や詩人の石碑


千光寺山ロープウェイ

 千光寺公園は、山頂近くに千光寺山ロープウェイ山頂駅があり、そこから千光寺に通じる周回遊歩道が文学のこみちとして整備されています。1周約1kmの遊歩道で尾道にゆかりのある作家や詩人による25基の石碑が点在しています。石碑のそばには作品について書かれた案内板もあり、その人物の背景がわかるようになっています。


山頂駅近くにある文学のこみち起点

正岡子規の句碑
 

石碑とみどころ


林芙美子 放浪記の一節

 ロープウェイ山頂駅近くには文学のこみちと彫られた石があり、ここが起点です。まず松林の中を抜ける道が続きます。途中には大きな石がごろごろとあり、ちょっとした登山道のような雰囲気。千光寺までには正岡子規、十返舎一九、志賀直哉などの碑があります。巨石をくぐると尾道に縁の深い林芙美子の放浪記の一節が記された石があります。ここは尾道水道とロープウェイが同時に見えるポイントでもあり、尾道を代表する風景のひとつです。


十返舎一九の歌碑

志賀直哉 暗夜行路の一節

岩の間を抜ける

千光寺客殿の裏

 さらに道は千光寺の裏手に続きます。千光寺のシンボルでもある赤い鐘楼のそばには、田能村竹田、橋本竹下、亀山伯秀の3人が、天保5年(1835年)に尾道に滞在した際に詩を刻んだ瘞紅碑と呼ばれる碑があります。うっすらと苔むしていて文字は風化しているものもあり、歴史を感じる碑です。本堂を過ぎると、三十三観音堂の横に「音に名高い千光寺の鐘は一里聞えて二里ひびく」の俚謡が刻まれています。誰がつくったのか定かではありませんが、尾道でうたわれ続けていました。この歌は遊歩道から少し入った場所にあるので見つけにくいですが、探してみてください。


千光寺鐘楼

瘞紅碑

三十三観音堂の横にある俚謡

文学のこみちと尾道水道

 千光寺を過ぎると尾道水道を見下ろしながらの散策が楽しめます。遊歩道脇にある巨大な鼓岩は、岩の上を小石で打つと「ポンポン」と鼓のような音がするので、ポンポン岩とも呼ばれ、大林監督の映画やNHK連続テレビ小説、てっぱんでも登場しています。岩の右側にあるノミの跡は大阪城築城の際に割りかけた跡と言われています。この岩には管茶山の詩の一節が刻まれています。

 文学のこみちは全長約1km。1時間もあれば巡ることができますが、少し足を伸ばして、文学記念室、志賀直哉旧居、尾道市立美術館などを訪れるのもおすすめです。


鼓岩と尾道水道

鼓岩に残るノミの跡


施設名 文学のこみち
カテゴリ 観光・見学
エリア 尾道
住所 広島県尾道市東土堂町(千光寺公園内)
料金 ロープウェイ
 大人片道 320円
 大人往復 500円
千光寺公園駐車場
 普通車1日 600円
※上記価格は取材時のものです。
営業時間 ロープウェイ 9:00-17:30
交通

JR尾道駅からロープウェイ山ろく駅まで徒歩約15分、自転車約5分

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Snapshot

千光寺公園

頂上展望台

文学のこみち

河東碧梧桐の句碑

山口誓子の句碑

千光寺裏門

緒方洪庵の歌碑

三十三観音堂

千光寺くさり山とロープウェイ

頼山陽の詩

取材日:2015年2月25日 | Top > どこに行く> 広島側陸地部 > 文学のこみち


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